和国の大深度地下に存在するジオフロント。略称は「都ジオ」。
住民の精神衛生のために人工太陽が設置されており、地上とおなじ時間に日出と日没をむかえる。 照度は本物の太陽には敵わない。 地上との往来は巨大エレベーターによって行う。
ウォーターフロントの乱開発へのアンチテーゼとして唱えられ、初のジオフロントとして誕生した。当初は地下鉄の一中継地点としての役割だったが、採掘技術の向上で徐々にエリアを拡大、都市と呼べるほどの規模になった。
さまざまな研究機関と提携しており、実質的には学術都市となっている。
長期にわたって地下生活をおくるためか、精神不調をうったえる者があとを経たない。都ジオでの精神不調者は「ダウナー」と呼ばれる。人工太陽の照度不足が原因ともされるが、具体的な原因はあきらかになっていない。また一説には地下に埋まっている放射性物質の影響ともいわれている。
都ジオではVRゲームが流行しており、住民の精神衛生の一助になっているが、「ソーマ」と呼ばれる電子ドラッグもまた流行していて問題視されている。ソーマはVRゲームへの同期率、ひいては没入度を高める。ダウナーがソーマに依存し、精神不調の悪循環におちいるケースも報告されている。