アンドロイドは、主にニューマン社が製造しているヒト型ロボット。ただのヒト型ロボットとはちがい「より人間に近い姿」をしている。ニューマン社が技術や特許をほぼ独占しており、実質独占事業となっている。
仕様
イヤーデバイス
ニューマン社はアンドロイドに「イヤーデバイス」という端末を頭部につけることを義務づけている。イヤーデバイスのない機体は人間と見分けがつかなくなるため、ない状態で公共の場にさらすことは重大な利用規約違反となる。
装着義務違反を破った場合、通報を受けて厳重注意、くり返される場合は行政に連絡したうえでアンドロイドを強制回収する。
感情機能
アンドロイドは「感情機能」をオンオフできる。感情機能をオンにすると、喜怒哀楽が豊かになってまるで人間のようにふるまう。オフにすると表情はほとんど動かず淡々としゃべるようになる。
ニューマン社は「アンドロイドにホンモノの感情はなく、感情機能はあくまでプログラムによってもたらされた人間の模倣である」としている。
コア
コア(脳)は、人間とおなじように頭にある。球状。バックアップをとることも可能だが、完全に復元することはできず、基本的な記憶と基本的な設定のみが引きつがれる。基本的にコアは、アンドロイド一体につき一つである。
もし改造をほどこした場合はサポート対象外となる。
ブルーブラッド(青い血)
- 人間と区別するため、体内の液体は青色になっている。
- 様々な化学物質がふくまれるため、直接手で触れることは非推奨。
- もし垂れた場合は、水道には流さず、ふきとって可燃ゴミとして出すこと。
メンテナンス
アンドロイドは一年に一度、公式のメンテナンスを受ける必要がある(アンドロイド検査/アン検)。登録された自宅まで無人車がむかい、回収して最寄りのフルオート工場でメンテナンスがされる。マスターがメンテナンスに同行して見学することも可能(心配だという声がおおかったため)。異常がなければ全身スキャンのみで完了となる。変色やヘコみや切り傷がある場合はその場で修復される。
日ごろのメンテナンスはアンドロイドがセルフで行う。
不具合や事故でパーツ交換が必要な場合は、定期メンテナンスと同様に工場へむかい、全身スキャンのあと自動で交換される。
充電
充電は家庭用コンセントから可能。素体や活動内容にもよるが、基本的にはフルチャージで3日間ほど活動可能。毎日睡眠前にアンドロイドがセルフで充電を開始する。完全にバッテリーが切れた場合のフル充電には3時間ほどかかる。
充電ケーブルが別途必要で、差し込み口は「首裏」「腰横」「背中」であることがおおい。
ホームメイド
市販されているパーツを組みあわせ、自作のアンドロイド「ホームメイドアンドロイド」をつくるマスターもいる。ただしニューマン社の純正品とちがい、さまざまな面で性能が劣るとされる。
タイプ
ハウスロイド
- 家事手伝い用アンドロイド
- 生体活動リンク機能(盗難防止/自我向上によるマスターへの危害防止/強制シャットダウン+回収/指輪や腕輪やインプラント)
- 1億円~(サラリーマンの生涯年収の半分/がんばればギリギリ手が届くかもしれない価格設定)
- ロボットタイプからのバージョンアップ化(+同価格)
- 球体関節
- 固いボディ(激しい運動はできない)
ピュアロイド
- 生涯パートナー用アンドロイド
- 生体活動リンク機能
- 2.5億円~(生涯年収分/ハウスロイドからのグレードアップには+2億円)
- 疑似生体機能(食事/排泄/体温/発汗/唾液/性行為)
- 性産業への転用は違法
- やわらかくしなやかなボディ(激しい運動にも耐えうる)
生素体ピュアロイド
- 人間と見分けのつかない違法改造アンドロイド
- 生体活動リンク機能を除去済み
- 金属なし
ホームメイド
市販されているパーツを組みあわせ、自作のアンドロイド「ホームメイドアンドロイド」をつくるマスターもいる。ただしニューマン社の純正品とちがい、さまざまな面で性能が劣るとされる。
回収
- 引受人が登録されてない場合はニューマン社が回収
- アンドロイドだけの街に住み、業務をしながら余生をすごす(プライバシーは他言無用)
- 人間を害した者は即解体+リサイクル(反乱防止/プライバシー対策)